回路技術

直流安定化電源2つを使って正負電源を作る方法

アナログ回路の勉強を開始して、早1年と2ヶ月。月日が経つのは早いものです。

さて、今回はある実験の途中で、正負電源が必要になったのですが、僕はもっておりません。
正負電源は菊水などの製品を思い浮かべると、値段的に高いイメージがあります。

今回は、直流安定化電源が2つで正負電源を作る方法をご紹介します。
自分は、オペアンプの実験で使いました。

直流安定化電源を2つ使って正負電源を作る方法

使用する直流安定化電源 Yaeccc MS-305D

結構でかい立たずまいのこいつですが、値段がべらぼうに安く、ちょっと実験に使う位ですと、非常に良いです。
2019年6月現在、アマゾンで5900円で売ってますので、ちょっとした電子回路実験に使う安定化電源が欲しい人には良いと思います。

 
こいつの安定性について、1日中測定して調べた実験結果を記事にしています。
https://tanukitanushi.com/rikei/circuit/ms305d_stability/
 
 

正負電源にする手順

図1が何もいじっていない、直流安定化電源なのですが、赤矢印で示したノブを3つとも左に回して外します。さらに、奥に見える金具も外します。

図1 ノーマル状態のMS-305Dノーマル状態のMS-305D

図2の写真は、全てのノブと金具を外した状態です。
外した金具は、GNDと+端子間にはめ込んでおきます。
図1の金具を右側にずらすのです。

図2 全てのノブと金具を外した状態全てのノブと金具を外した状態

図3は、左側に先ほど金具をずらした直流安定化電源、右側には全くいじっていない直流安定化電源を並べて置いています。
この二つを接続することで、正負電源を作ることが出来ます。

図 3 2つのMS-305D(左 : 右側に金具をはめている 右 : ノーマル状態 )2つのMS-305D(左 : 右側に金具をはめている 右 : ノーマル状態 )

図4は、左側の+と右側の-をワニ口クリップで繋ぎます。
つまり、導通させているということです。
この点をGNDにすると、右側の+から正電源が、左側のマイナスからは負電圧が出るはずです。

図4 2つの直流安定化電源を繋いだ状態2つの直流安定化電源を繋いだ状態

 

さて、これで正負電源を出力できる状態になったので、早速出力してテスターで測定してみましょう。
テスターの黒い端子は、左右どちらでもいいですが、GNDに突っ込んでいます。
左右どちらでも良い理由は、クリップで繋いでいるので、同じ電圧だからです。

図5にありますように、両電源とも10 Vに設定しました。
左を見てみますと10.074 V、右を見てますと、-10.074 V出力されています。

というわけで、正負電源を作ることができました!
この技は、この直流安定化電源のみならず、多くの直流安定化電源で可能なようなので、手持ちに二つの電源がある人は試してみる価値ありだと思います。

こいつを使って今オペアンプの実験をしているのですが、うまくいかない。><。

その実験も、いずれ記事に載せる予定です。

2019年8月5日追記
ついに、NPNトランジスタ3石でディスクリートオペアンプの作成を行いました!
この記事で作った、正負電源を使用していますので、ご参照下さい。

NPNトランジスタ3石ディスクリートオペアンプの設計・詳細な実験手順・実験および回路シミュレーション アナログ回路の中では、花形部品のオペアンプ。 教科書にも多数取り扱われておりますが、理論だけ勉強をしてもイマイチ腑に落ちきらない。...

この実験で使った道具

どこで買ってもいいんですが、クソ安いものを買うと、超粗悪なクリップがあります。(秋葉原の路面店で買ったゲロ安いクリップ)
まあ、これくらいの実験なら使えますが、ちょっと値段出して少しマシなクリップの方がいい気もしています。

 

 
 
 
性能が良いデジボルで、こいつの精度を確かめてみると、何気にかなり合っているということを確認しています。