おはこんばんちは!たぬしでしー。
パソコン上だけで、話が進む新しい形式の映画、searchを見てきたよ。
見てきた映画とかすぐ忘れてしまうので、忘備録も兼ねて、気になった役者等のデータを軽くまとめておきます。
目次
監督 & キャスト
監督:アニーシュ・チャガンティ
監督は、2018年現在27歳のインド系アメリカ人の方です。
短編映画Seedsで有名になったとのことですが、Youtubeで探せなかったです。
南カルフォルニア大学で、映画制作を学び、GoogleでCM制作などに携わった後、今回初めての映画監督デビュー。
若手・初作品なので、今後どうなるか?という監督です。
父役:ジョン・チョー
この人の父役は結構良かったです。
インテリだけど娘を気にかける父親って感じがよく出ていました。
どちらかというと、脇役で力を発揮するタイプに見えました。
出演作品
- アメリカン・パイ(1999)
- アメリカン・パイ3 : ウエディング大作戦 (2003)
- アメリカン・パイパイパイ!完結編 俺たちの同窓会(2012)
- スタートレック (2009)
- スタートレック イントゥ・ダークネス (2013)
- スタートレック・ BEYOND (2016)
ヴィック警官役:デブラ・メッシング
この映画で最も見るべきキャラクターです。
なかなか黒い役です。
最初は、腕利きの名捜査官という感じで出てきますが、後々ダークな本性を現します。
「ふたりは友達?ウィル&グレイス」という作品でエミー賞を受賞してるらしいけど、全く知らずでした。
出演作品
- ふたりは友達?ウィル&グレイス (1998 ~ 現在も続く)
- ラッキー・ユー (2007)
- SMASH (2012 ~ 2013)
映画の考察とか流れとか
映画全体の雰囲気
この映画がもたらした新しい価値は、まず、パソコンやテレビを通した画面のみで全編が構成された作品であるという点にあるでしょう。
これは、新しい手法だと思うし、斬新さを感じました。
また、パソコンの画面で展開される画面上の動きが、思いのほかテンポ良く、現代の時間感覚に合っているように思えました。
本作は、パソコンの画面が長い間映し出されており、マウスの矢印も操作されて動いているのが我々観客にも見えます。
この矢印の動きを、我々は必然的に追ってしまうため、目線がそちらに奪われがちなのですが、何気にその周りの写真とかに重要な情報が隠れていたりするのです。
この矢印の動きが動線となって、観客が持つ情報をミスリードさせる効果があるように思いました。
また、パソコンやテレビの画面を通じてのみ人間が描かれていますので、人間の振る舞いが、特殊な形の客観性を通して観察出来る映画ではあります。
有能な父の検索能力のおかげで情報がテンポ良く提示される
物語は、娘が帰ってこなくなるあたりから展開を見せはじめます。
父親が有能で、子供が置いていったパソコンを半ば強引に突破して様々なパスワードを変更。
ありとあらゆるSNSから情報を得始めます。
その様が、でかいスクリーンで表示されるわけですから、結構恐ろしく思う方もいたのではないかと。
友達の電話番号まで検索出来るというのがマジでハンパなかったです。
娘がいなくなった後のことを、父はフェイスブックやツイッター・インスタグラムなどから探すわけですが、リアルな友達が全く見つからないのです。
インターネット上で繋がっている友達はたくさんいるのだけど、本当の友達が見つからず、彼女の実際の行動が読めない。
繋がっているようで、繋がっていない人間関係がインターネット上でふわふわと浮いているのであります。
現代の人間関係を客観的に視覚化したような視座を与えてくれます。
最終的に、この父の高い検索能力のおかげで真犯人を探すことが出来ます。
やたら音が良い効果音
マウスのクリックする音とか、その他の効果音がやたら良くて、映画の素早いテンポの演出に一役買っていました。
父が検索で発見した、新たな情報があったりすると、「ブォーン!」などという低い重低音が流れて、それが胸に来た。
効果音に関しては、映画に行って聞いてくれ!としか言えませんが、是非聞いてほしい点です。
様々な伏線
途中からは、様々な写真情報や、捜査の情報が混在して提示されます。
ヴィック警官が、途中から加わり二人で新情報を探すという作業になっていきます。
しかして、このヴィックが非常に黒いヤツでして、様々な隠蔽工作をやってのけております。
このヴィックとのやりとりで彼女の子供が過去に悪さをしたことが出てきたり、父と激論を繰り広げている最中、子供が部屋に入ってきてしまうということが起きたり、色々と小さな情報が提示されているので、推理好きな人とかは頑張って見ていると、あれ?って場面に気づくかもしれません。
僕も、彼女が提示した情報の中で、あれ?これ父親すぐ信じてしまうんだ、とおもった情報がありました。
映画館で見るべき価値があるか?
効果音の良さと、パソコンやテレビの画面を通して垣間見る人間世界の斬新さを合わせてみれるので、映画館で見ても良いかなーって感じでした。
ただ、音がめちゃよくなかれば、家でもいいかなーという感じでした。
物語:★★★☆☆
音楽・効果音:★★★★☆
演出:★★★★☆
総合評価:★★★☆☆